• ■展覧会の様子です。

  • 「十茨塚」
    樹脂を使った絵画作品展示
    2012年7月14日(土)〜7月22日(日) (広島芸術センター)



  • 展覧会DMです。作品のモチーフである「草原」をイメージしています。


    「Landschaftsmalerei」
    樹脂、アクリル、板
    1818mm×870mm 、1818mm×830mm 、1818mm×870mm


    「展覧会解説文章より」

    タイトルの「Landschaftsmalerei」とはドイツ語で「風景画」を意味する。この作品で描かれているのはとある世界に存在する風景であり、この作品はその景色を描いた「風景画」なのである。どのような風景かというと、例えばDMの写真にあるような、どこにでもありそうな草むらを想像していただきたい。
    本来、こうした草むらには多種多様な植物が生息しているはずだが、作品の中に存在しているのは類似した形の繰り返しである。この作品の中では植物が持っている様々な形や色、造形は極端に単純化され、「茎」、「葉」、「花」といった特徴的な3パーツ以外は全て省略されており、一種の「アイコン」のような形に置き換えられている。
    その植物の「花」のような部分の頭上には異質な白い空白が存在し、そこにはメーターのような記号が配置されている。

    極端なディフォルメにより、画面の中に何が描かれているのか、明確に読み取ることはできない。類似した形の繰り返しから、「何か」がたくさんあるということはわかるかもしれない。しかし説明がなければ何が描かれているのか読み取ることは困難であろう。
    またメーターのような記号も見方によっては何かの量を示しているように見えなくもない。しかしこれも同様に何の情報を示しているかはわからない…。

    最初にこの作品のモチーフはどこにでもありそうな草むらであると書いた。
    実際のその場には種類、形状、状態など、突き詰めていけば同じものは一つと存在しないはずである。しかしディフォルメが繰り返された結果、本来の個体が持つ様々な要素は省略され、類似した形の繰り返しとして置き換えられてしまった。
    そして個々の「違い」を示すのはこのメーターのような記号だけとなってしまったのである。




      







    素描2点も発表しました。

    メインとなる作品「「Landschaftsmalerei」」に加えてドローイング2点と小作品2点も発表。
    展示空間の様子です。


    展示会場「広島芸術センター」
    展示会場は1Fになります。


    オープニングセレモニーの様子です。

    ありがとうございました。
    2012 7/29